2017年度
第65回応用物理学会春季学術講演会
2018年3月17日〜20日に早稲田大学西早稲田キャンパスで開催された第65回応用物理学会春季学術講演会(応物)において神成研究室の2名の4年生を含む4名が研究成果を発表しました。4年生はいずれも卒業論文研究の内容で、2月の卒論発表以降に追加実験した結果を含めて発表を行いました。神成研のB4は、応物で発表を行った2名を含め全員が,春学期中に開催される国際会議での発表も決定しており、いよいよ国際学会デビューです。
以下は、応物発表論文タイトルと登壇者氏名です。
1. 異波長パルス列を用いたサブナノ秒間隔でのバーストイメージング
根本寛史(B4)
2. CoドープMALO可飽和吸収体を用いた青色LD励起Pr3+-YLFレーザの受動Qスイッチ動作
藤田将吾(B4)
3. 2波長超高速プラズモンパルスナノ集光を用いた選択的CARS顕微分光イメージング
富田恵多(M1)
4. 可視波長域における遷移金属添加酸化物の可飽和吸収特性
田中裕樹(D2)
2017年度冬合宿 @妙高高原・赤倉
毎年恒例の冬合宿を2/7-2/9に妙高高原(新潟県)で行いました。天候も良く、赤倉温泉スキー場の新雪は、滑っていてとても爽快でした。 皆、日ごろの疲れを癒すことができたと思います。(夕食・温泉については触れませんが,,,)
また、夜には神成研究室恒例の宴会を行い、例年通り大いに盛り上がりました。
他チームメンバー同士の交友も深められたと思います。
集合写真 (@赤倉温泉スキー場)
第38回レーザー学会年次大会および第10回文科省シンポジウム
京都大学で開催された文部科学省「最先端の光の創成を目指したネットワーク研究拠点プログラム」シンポジウム(1月23日)および、京都市勧業館みやこめっせで開催されたレーザー学会第38回年次大会(1月24日から26日)に参加しました。 神成研究室からは、保坂君(D2)、肥田君(M2)、杉山君(M1)、富田(恵)君(M1)の4名が口頭発表をおこないました。量子チーム、波形整形チーム、固体レーザーチーム、ナノフォトニクスチームから代表者がそれぞれ1件ずつ成果を発表することができ、神成研の多様な実績と進捗をアッピールすることができました。
懇談会ではその分野の研究者の方々とも交流でき、とても有益な時間を過ごすことができました。また、冬の京都も観光でき、学生たちはとても満足していました。今年も多くの研究成果を出して、来年のレーザー学会で発表するぞ!
懇談会の様子 (@The SODOH)
京都の街並み
2017年度 学部3年生向け研究室個別説明会のお知らせ
2017年度学部3年生向け研究室個別説明会を以下の日程で開催致します。・11/3(金) 13:00~16:00 @DS33(14棟3階)
・11/8(水) 14:30~18:00 @DS43(14棟4階)
詳細は以下のページをご覧下さい。
学部3年生研究室個別説明会の詳細
科学技術振興機構(JST) CREST研究「波長分割多重プログラマブル大規模量子シミュレータ」を神成研究室で10月からスタート
神成研では、JSTのCRESTに採択され本年10月から2023年3月までの期間で、フェムト秒レーザーの周波数モード間に形成した複数のスクイーズドモードを利用し、時空間的に展開した光学系で量子回転ゲートを大規模に行う今までにない量子シミュレータの研究を開始することになりました。研究代表者は神成先生で研究室OBの情報通信研究機構(NICT)の武岡さんと共同で進めます。メインのプレイヤーは博士課程の保坂さん率いる量子相関研究チームです。長年のフェムト秒レーザーパルスの波形整形技術を極めた研究とも言えます。また、周波数モード間量子相関にこだわってきたこれまでの先輩方の地道な成果の積み重ねでもあります。2017年度夏合宿@箱根
今年は例年と比べて遅めの開催となりましたが,9月18日から20日にかけて箱根で夏合宿を行いました。
テニス,大涌谷観光,BBQを楽しんだ後は,宿のおいしい料理と温泉で癒されました。日ごろの運動不足や疲れがリフレッシュされたのではないでしょうか。合宿中はメンバーの普段は見られない一面も見られ,楽しい3日間となりました。 合宿が終われば間髪入れずに秋学期がスタートです。頑張りましょう!
テニス 優勝は保坂、富田(雅)チームでした。おめでとう!
BBQ @芦ノ湖キャンプ村
3rd EOS Topical Meeting on Optics at the Nanoscale (ONS'17)
イタリアのカプリ島にて、9月10日から14日にかけてONS’17(3rd EOS Topical Meeting on Optics at the Nanoscale)が開催され、神成研究室からはナノフォトニクスチーム修士1年の富田(恵)君が参加し口頭発表を行いました。富田君は紫外域でのSPPナノ集光と選択的2ω-CARS計測に関する研究を発表し、世界各国から集まった研究者たちとデスカッションを行いました。また、富田君は海外での初めての口頭発表でしたが、APNFO11、ICO-24に続いての発表ということもあり、少しずつ国際会議での発表にも慣れ、無事に終えることが出来ました。
カプリ島へはナポリ港から高速船で約50分かかります。島全体がリゾート・観光地ということもあり、景色はどこも大変美しく、地中海の街並みを堪能することができました。特に島の中央に位置するモンテソラーロ山へはチェアーリフトで移動でき、頂きから見えるカプリ島全体の景色は圧巻です。また「青の洞窟」では、洞窟内部の海面が太陽光の反射で神秘的に輝くブルーが、とても印象的で美しかったです。このような経験をさせて頂けるのも、神成研ならではだと思います。今年度も半分が終わり、折り返し地点に来ましたが、油断せずにアクセルをあげて頑張りましょう。
神成先生 応用物理学会フェローに選出
神成先生が、9月5日、応用物理学会秋季学術講演会で応用物理学会フェローの表彰を受けました。応用物理学会における継続的な活動を通じて、学術・研究における先駆的な業績、産業技術の開発・育成における重要な業績、教育・公益活動を通した人材育成や教育における業績などにより、応用物理学の発展に顕著な貢献をした者を表彰する制度で、フェローの称号が授与されます。 10年以上正会員で有り、研究業績、学会への貢献度等によって選出され、正会員の3%程度に授与されるそうです。https://www.jsap.or.jp/activities/award/fellow/
先生は、「長いことやっていれば貰える。でも、長年の研究室のメンバーの功績の積み重ねだから。」と仰っています。レーザー物理工学に基づいた光波制御による多彩なレーザー光の高機能化への業績が認められたものであり、研究室として誇らしいです。
鈴木君、SF-STAMPでまたまた受賞!
オールラウンド型リーディングプログラムの4期生で、今年度は経済学研究科修士課程で副専攻に挑んでいる神成研究室の実質博士1年鈴木敬和さんが、今年の1月に徳島大学で開催された第37回レーザー学会学術講演会年次大会の発表で、優秀論発表賞を受賞しました。鈴木さんの発表論文は「線形周波数チャープパルスを用いた全光学超高速2次元バーストイメージングの性能拡張」です。神成研の保有する世界最高速バースト撮影法であるSF-STAMP (Sequentially Timed All-optical Mapping Photography utilizing Spectral Filtering)の性能を25コマ撮りまで拡張した成果です。フレーム間隔100fsで3ピコ秒の観測時間内に25コマの撮影を1ショット計測で実現した功績です。 5月のレーザー学会総会で表彰式が開催されました。この賞は、レーザー学会が「論文発表賞」規程に基づき,第37回年次大会において,レーザー科学の発展に貢献しうる優秀な一般講演論文を発表した若手会員(35歳以下)に対し「論文発表賞(優秀論文発表賞,論文発表奨励賞)」を贈呈したものです。鈴木さんこの研究ネタで賞総なめですね。
The 24th Congress of the International Commission for Optics
新宿京王プラザホテルにて、8月21日から25日にかけてICO-24 (The 24th Congress of the International Commission for Optics) が開催されました。神成研からは神成先生、博士2年の保坂君、修士2年の肥田君、修士1年の杉山君、富田(恵)君、山口君が参加し、合計7件の口頭発表を行いました。1948年から続く歴史ある国際会議で発表することができ非常に貴重な体験となりました。
また、Student Paper Awardを富田君、山口君が受賞しました。おめでとう! 富田君以外は,国際学会への参加はこれで一区切り。来年の国際会議でもよい発表ができるよう、これからも研究に励みましょう。
バンケットでの表彰式の様子
CLEO-Pacific Rim@Singapore
今年のCLEO-PRはシンガポールにて、7月31から8月4日にかけて開催されました。本研究室からはD2の田中君の口頭発表と、D2の保坂君、D1の鈴木君、M1の山口君、富田(雅)君の計5件のポスター発表がありました。主に光通信についての研究が中心的に発表されており、あまり馴染みのない内容ですがあっと驚くような発表がいくつかあり十分に楽しめました。学会の後、シンガポールで有名なチキンライスを先生を含め参加者全員で食べに行きました。
次回のCLEO-PRは来年2018年に香港で開催されます。来年も参加できるように頑張りましょう。
APNFO11
台湾の台南にて、7月10日から13日にかけてAPNFO11(The 11th Asia-Pacific Conference on Near Field Optics)が開催され、神成研究室からは修士1年の富田(恵)君が参加しPoster発表を行いました。富田君はフェムト秒レーザを用いた選択的CARS計測に関する研究を発表し、近接場光分野の会議としては珍しい内容なため聴講者との議論も非常に活発でした。台南は年間を通じて日本よりも気温が高いため(7~9月は特に猛暑)、会場に向かうだけでも汗が止まりませんでした。夜は屋台で台南名物を頂きました。
CLEO-EUROPE/EQEC 2017
6月25から29日にかけて、ドイツミュンヘンにて国際学会CLEO-Europe/EQEC 2017が開催され、神成研究室からはD2の田中君、保坂君、M1の杉山君の3件の口頭発表と、保坂君の1件のポスター発表がありました。この学会は、アメリカでおこなわれる本家CLEO以上のレベルとも言われており、他者の発表内容も意義深いものばかりでした。学会の後、ミュンヘン市庁舎などを巡りました。食事とビールもとても美味しく、先生も良い笑顔です。
次回開催は2年後の2019年となっています。研究成果を発表できるようにこれからも頑張りましょう。
The 8th International Conference on Surface Plasmon Photonicsにて2件発表。M1富田(恵)君がポスター発表賞を受賞!
台湾の台北にて、5月22日から26日にかけてSPP8(The 8th International Conference on Surface Plasmon Photonics)が開催されました。神成研究室からは博士1年の小島君、修士1年の富田(恵)君の2名が参加しPoster発表を行いました。この会議はプラズモンダイナミクスに関して最前線の学会であり,そこに集まった海外の一流の研究者と議論を交わせたことは非常に有意義でした。
また、Outstanding Poster AwardをM1富田君が見事受賞しました。おめでとう!! さらに7月には、台湾にてThe 11th Asia Pacific Conference on Near-Field Optics (APNFO11)が開催され、M1富田君はPoster発表が控えているのでこの調子で頑張りましょう。
開催地である台湾は、日本からの観光客も多く日本に馴染みの深い国だと言えます。ジブリ作品の「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われている九份(きゅうふん)では、映画の世界さながらの光景を味わうことができました。また、台湾名物である火鍋や小籠包も美味しくいただきました。日本と比べて物価が安いのも台湾の魅力です。
次回のSPPは2019年、デンマークで行われます。次の会議での発表を目指して日々の研究をがんばりましょう。
CLEO:2017 @San Jose
5月15日から19日、アメリカのサンノゼにて、CLEO 2017 (Conference on Lasers and Electro-Optics 2017) が開催されました。 神成研究室からは修士1年の杉山君がポスター発表を行いました。海外での学会は初めてでしたが、落ち着いて発表をおこなうことができたようです。 先生はセッションの座長として、堂々と仕切っていました。サンノゼでは先生のご馳走で、大きなステーキやプリプリのエビを堪能しました。
今回のCLEOでは、レーザ発振器の発表は少なく、周波数コムに注目が集まっていたようでした。
来年も成果を発表できるように研究を頑張りましょう。
毎年恒例、新川崎K2キャンパスにてBBQを開催
4月29日、新川崎K2キャンパスにてBBQを開催しました。10時に集合し、BBQセットの組み立て・食材の買い出しをし、11時半にはビールで乾杯しました。晴天にも恵まれ、午前中から屋外で飲むビールは格別でした。また、OBをはじめした様々なゲストにも参加頂き、非常に楽しい時間が過ごせました。5時間程BBQを満喫しましたが、一番女子力を発揮していたのは先生だと感じました。これから、春学期の研究を頑張りましょう。The 6th Advanced Lasers and Photon Sources @Pacifico Yokohama
Illustrations for ALPS'17 designed by Aoi Nakamura.
2017年4月18日から21日にパシフィコ横浜にて開催された国際会議The 6th Advanced Lasers and Photon Sources (ALPS'17)において神成研究室から口頭4件、ポスター5件の研究発表を行いました。新修士1年生にとっては初めての国際会議での発表となりました。質疑で苦戦する場面もありましたが、非常に良い経験となったかと思います。本年度は鈴木君がポスター発表賞を受賞しました。 今年は国際会議が豊富な年で、修士以上の全てのメンバーが海外で開催される会議で発表を予定しています。より良い成果を発表できるよう頑張りましょう。
本会議のイメージイラスト(上)は、例年神成研OGである中村葵さんによって手がけられています。今年は藤の花と横浜みなとみらいの象徴である日本丸とランドマークタワーが色鮮やかに描かれています。 来年のイラストも楽しみです。
発表の様子。左上から杉山、山口、鈴木、小島、富田(雅)、保坂。
2017年度Spring Colloquium
3月25-27日にかけての2泊3日で、研究室毎年恒例のSpring Colloquiumを湘南村で開催し、2017年度のKick-offを行いました。新B4は先生の前での初めての発表に緊張気味、新M1も卒業式直後でしたが準備に励みました。新M2、博士からは余裕の研究提案があり,今年も新たな研究成果が期待できそうです。新B4のチーム配属も決定し,いよいよ新学期をスタートする体制が整いました。 今年度も良い成果を残せるよう頑張りましょう。